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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.07.19
どんな動物がいるの?富士山に生息する野生動物・野鳥

富士山の豆知識

富士山に生息する野生動物・野鳥

おいしくて、豊かな水を育む富士山。人間だけじゃなく、さまざまな動物が富士山の恩恵を受けて生活しているんだ。
そこで今回は、富士山に生息する野生動物・野鳥をご紹介するよ!いったいどんな動物がいるんだろう?

富士山の自然と動物たち

富士山は約1万年前に現在の山の形に形成された、比較的新しい山です。標高の高いところから「上部高山帯」「高山帯」「亜高山帯」「山地帯」「山麓帯」に分けられます。

年間の平均気温が低く、厳しい自然に囲まれた富士山は、動物が生存するためには苛酷な環境です。特に、標高3,000m以上の上部高山帯では、種子植物がほとんど分布していません。

しかし、富士山には環境の厳しさを克服した動物が少なからず生息しています。
富士山に生息している動物は、もともとは山麓帯に多く生息していましたが、山麓帯の開発が進むにつれて標高が高い場所に移ったといわれています。

富士山に生息する野生動物

富士山に生息する野生動物

富士山にはさまざまな野生動物が生息しており、標高によって生息している野生動物は異なります。
以下では、標高別に生息している野生動物をご紹介します。

【高山帯】
標高2,500m以上。
火山荒原が広がり、強風と雪の影響を受け、樹木と草は同じ高さまでしか育たない森林限界地点。
高山帯に生息する野生動物の多くが、小型哺乳類です。

生息している野生動物
・ヒメネズミ
・トガリネズミ

【亜高山帯】
標高1,600~2,500m。
日が届きにくい場所で地面はコケに覆われており、光が少しでも育つことができるカラマツなどの針葉樹が多い場所です。

生息している野生動物
・ツキノワグマ
・ニホンカモシカ
・オコジョ
・テン

【山地帯】
標高700~1,600m。
ブナ、カエデなどの落葉広葉樹やさまざまな草花が見られるため、四季の移り変わりを感じることができます。
「青木ヶ原樹海」の名でも知られる山地帯は、コウモリの生息地として世界的に有名な場所です。

生息している野生動物
・ムササビ
・ニホンリス
・ニホンジカ
・イノシシ
・キツネ
・ヤマネ
・ウサギ
・コウモリ

富士山に生息する野鳥

富士山に生息する野鳥

野生動物だけではなく、富士山には多くの野鳥が生息しています。
標高や季節によって見られる野鳥は異なり、その数は全体で約100~180種類に上るといわれています。
以下では、標高別に見られる野鳥をご紹介します。

【高山帯・亜高山帯】
富士山の厳しい気温のため、冬の高山帯・亜高山帯には野鳥が少なく、逆に夏にはさまざまな野鳥が数多く生息する場所です。

生息している野鳥
・イワヒバリ
・アマツバメ
・ウソ
・ホシガラス
・ビンズイ
・ミソサザイ

【山地帯】
富士山で最も野鳥が多く生息している場所です。
広葉樹林、草原によって生息する野鳥は異なります。
また、夏にはサンコウチョウ、冬にはミヤマホオジロやマヒワなど、季節が変わることで飛来してくる野鳥もいます。

生息している野鳥
・オオタカ
・ノスリ
・アカハラ
・コルリ
・オオジシギ
・コヨシキリ
・ホオアカ
・カシラダカ

【山麓帯】
山麓帯は変化に富んだ多様な自然環境を持ち、野鳥の宝庫と呼ばれています。
人工林や自然林が入り交じる林にもさまざまな野鳥が見られ、夏鳥や冬鳥なども多く生息しています。

生息している野鳥
・カワセミ
・ジョウビタキ
・ヒガラ
・ツグミ
・オオルリ
・ムクドリ
・シロハラ

おわりに

生物が暮らすためには悪条件が多い富士山だけど、そんな環境の中でもたくさんの野生動物や野鳥が生息しているのがわかったかね!
人間だけでなく動物たちにとっても富士山は特別な場所なんだ。富士山を訪れるときは、野生動物・野鳥の痕跡を探しながら山頂を目指すのもおすすめだよ。
たくさんの動物が生息している富士山に登って自然を感じてみよう!