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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.05.26
ダイヤモンド富士が見られる時期・時間とおすすめの場所

富士山の豆知識

300km以上離れた場所からでも見ることができる富士山。その景色の美しさは広く知られているよね。
では、限られた条件の下でしか見ることができない「ダイヤモンド富士」と呼ばれる現象については知っているかな?ダイヤモンド富士は、いつもの富士山以上に絶景なんだ。
ここでは、ダイヤモンド富士が見られる時期・時間とおすすめの場所について紹介するよ!

ダイヤモンド富士とは?

ダイヤモンド富士

「ダイヤモンド富士」とは、日の出や日没時に富士山の山頂と太陽が重なり、ダイヤモンドのように美しく見える現象を指します。
太陽は東から昇り西に沈むため、富士山が東か西の方向に見える限られた場所でしか観測することができません。

観測スポットが富士山に近ければ近いほど、山頂と重なる太陽の輝きが増し、まさに白く光り輝くダイヤモンドのような景色を見ることが可能です。
反対に、富士山から離れれば離れるほど、輪郭がはっきりした赤い太陽が山頂に乗っている姿を見ることができます。

また、富士山の姿が湖に映る「逆さ富士」が現れる条件がそろうと、湖に映るダイヤモンド富士を見ることができます。この現象は「ダブルダイヤモンド富士(ダブルダイヤ)」と呼ばれ、滅多に見ることのできない貴重な現象です。

ダイヤモンド富士が見られる時期・時間

時期・時間

ダイヤモンド富士を観測したい方にとって、見られる時期や時間は気になるポイントですよね。
ダイヤモンド富士が見られる時間は、富士山が東の方向に見える場所では「日の出」のときに、西の方向に見える場合は「日没」のときになります。

また、ダイヤモンド富士が見られる時期は、観測場所によって異なります。太陽が昇る(沈む)方角は毎日少しずつ変化するため、ダイヤモンド富士が見られる場所も少しずつずれていくのです。

冬至には太陽は東南東から昇り、春分には真東に移ります。さらに、秋分から冬至へと季節が進むにつれて南へと移り、1年を掛けて元に戻ります。

ダイヤモンド富士は、毎年ほぼ同じ日に同じ場所で観測できるといわれています。しかし、同じ観測場所からは、年に最大2回しか観測可能なチャンスはありません。

ダイヤモンド富士が見られるおすすめの場所

おすすめの場所

さまざまな場所で見られるダイヤモンド富士ですが、ここではその中でも特におすすめのスポットをご紹介します。

田貫湖(静岡県)
静岡県富士宮市にある田貫湖は、東の方向に富士山が見られるため、日の出の時間にダイヤモンド富士を観測することができます。
見られる時期は、4月20日と8月20のそれぞれ前後1週間になります。
逆さ富士の名所として有名な湖なため、運が良ければダブルダイヤモンド富士が見られるかもしれません。

山中湖(山梨県)
山梨県南都留郡山中湖村にある山中湖は、「ダイヤモンド富士の聖地」として多くの方々が訪れています。
富士山のすぐ近くに位置し、敷地が広いため、ダイヤモンド富士を10月半ばから2月末くらいまでの長期間にわたって観測することが可能です。
西の方向に富士山が見えるため、観測時間は日没になります。

高尾山(東京都)
八王子市高尾町にある標高599mの高尾山は、年間260万人以上が訪れる世界一登山客の多い山として有名ですが、実は東京都内で富士山が見えるスポットとしても知られています。都心からのアクセスも良好なため、高い人気を誇っています。
毎年、冬至前後の日没にダイヤモンド富士を観測することが可能です。

千葉Cityベイエリア(千葉県)
海越しにダイヤモンド富士を見たい方には、千葉Cityベイエリアがおすすめです。幕張海浜公園やアクアマリンちば、千葉ポートタワーなどの場所から、2月20日前後、または10月半ばからの約10日間ダイヤモンド富士を観測することができます。
千葉市観光協会では、毎年観測可能日時やよくみえる場所をマップにして発表しているため、気になる方は調べてみてください。

おわりに

限られた条件の下でしか見ることのできないダイヤモンド富士。そんな特別な景色であれば、ぜひ一度は見てみたいよね!
でも、富士山の山頂に太陽が重なる瞬間は一瞬なんだ。つまり、シャッターチャンスも一瞬。見逃さないように注意してね!