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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2017.01.19
冬でも熱中症に?!冬の脱水症状(隠れ脱水)の原因と対策

水と健康

冬の脱水症状(隠れ脱水)

「熱中症は暑い季節になるもの」、そう思っている人が多いよね。でも、実は最近冬に熱中症になる人も増えているんだ。冬に熱中症になるなんて想像できないかもしれないけど、一体どういうことなんだろう?
今回はそんな冬の熱中症について紹介するよ!正しく理解して、冬の熱中症を防ごう!

冬の熱中症は「脱水症状」が原因!

冬の熱中症は「脱水症状」が原因

夏の熱中症は脱水症状が原因ですが、冬の熱中症も同じです。
冬は夏と違って汗もかかないのに、なぜ?と思いがちですが、実は冬の寒い環境でも水分は奪われていきます。その代表的な原因は以下の通りです。

原因1:胃腸炎・風邪

冬は、ウイルス性の胃腸炎や風邪が流行りやすくなります。これらの病気にかかるとほとんどの場合、下痢や嘔吐の症状が現れます。下痢や嘔吐が起こると体内の水分がかなり消費されるため、脱水症状につながりやすくなるのです。
また、風邪をひいているときに熱が出るとそれに伴い汗をかき、水分も消費されます。風邪をひいたら、脱水症状からの熱中症に注意しましょう。

原因2:乾燥

水分を奪う原因は汗だけではありません。冬は夏と比べて湿度が低く乾燥しているため、乾燥によって体内の水分が奪われていくのです。
特に、部屋を暖めるために暖房などを使用すると、体温が上がり汗をかきやすくなるだけではなく、部屋全体が乾燥します。寒さ予防をするときこそ、熱中症予防が必要となるのです。

原因3:油断

多くの方は冬に脱水症状に陥ることを知りません。夏はよく汗をかき脱水症状になりやすいと知られているため注意する方も増えますが、冬に脱水症状になるとは思ってもいないため、対策をしようという考えにすら至らないのです。

冬の脱水症状の対策は?

冬の熱中症の対策

冬に脱水症状を起こさないためにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは具体的な対策をご紹介します。

対策1:こまめに水分補給をする

夏と同様に、こまめな水分補給をすることで熱中症を防ぐことができます。「冬だから大丈夫だろう」とは思わず、冬だからこそこまめな水分補給を習慣化しましょう。
脱水症状が出ているときはナトリウムやカリウムが含まれている飲み物を飲む必要があるため、粉末のスポーツドリンクをストックしておき、水に溶かして飲むことをおすすめします。

対策1:こまめに水分補給をする

部屋の湿度を上げることにより、乾燥を防ぎ体の表面から逃げていく水分を減らすことができます。それと同時にウイルス対策もできるため、風邪予防にもつながります。
加湿器をつけたり、濡れたタオルを室内に干しておいたりするだけで湿度は上げられるため、ぜひ試してください。

対策3:こまめに体温調節を行う

冬の室内で暖房をつけたとき、暖かくなったのにも関わらず、厚着をしたまま過ごしていませんか?そのままにしていると汗をかいて水分が奪われ、さらに体が冷える原因にもなります。
部屋を暖めて体も暖まったら、服を脱ぐなどして体温をコントロールしてください。

当てはまったら要注意!隠れ脱水の5つのサインは?

冬の熱中症に陥りやすい人には、ある一定のサインが見られます。当てはまる方は十分注意しましょう。

1.肌が乾燥しがち
2.舌が赤い
3.体の末端が冷えやすい
4.下着や靴下の跡が残りやすい
5.体調を崩し下痢や嘔吐の症状がある

以上の傾向がある方は、冬の熱中症に注意する必要があります。

その他にも、体温調節が大人に比べてうまくできない子供や高齢者は、冬の熱中症になりやすい傾向があります。本人が注意するのに限界があるため、家族や周りの方が注意して予防してあげましょう。

おわりに

実は、冬の熱中症や脱水症状が起こる一番の原因は、「冬の熱中症の存在自体を知らずに油断している」ことだといわれているんだ。意識をしていないから、気が付かないうちに体が「隠れ脱水」の状態になっちゃっているんだね。
暖房が効いていて乾燥も激しい冬場の室内は、体内の水分が奪われやすいよね。でも、濡れたタオルを使って湿度を上げたり、普段から水分補給をしっかり行ったりするなど、意識して対策すれば十分に脱水症状を防ぐことができるんだ。
しっかりと知識をつけて、冬の熱中症や隠れ脱水を回避しよう!