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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.07.29
夏は熱中症に気をつけて!熱中症を予防する水分補給の方法

水と健康, 水と生活

熱中症を予防する水分補給

最近、暑い日が続くことが多くなったよね。そんなときに気をつけなければいけないのが、「熱中症」。熱中症は誰にでも起こる可能性がある上に、命に関わることもあるとても危険な症状なんだ!
熱中症になってからでは遅い場合もあるから、予防のための水分補給についてしっかり知っておこう!
今回は、熱中症を予防する水分補給の方法について紹介するよ!

熱中症の危険

熱中症の危険

熱中症とは、高温や多湿の環境下で体内の水分・塩分のバランスが崩れ、体内の調整機能が破錠するなどして発症する健康被害の総称です。
近年では環境の変化による気温の上昇や高齢者の増加もあり、毎年数万人が熱中症にかかっていると報告されています。
熱中症の主な症状は以下の4種類です。

【熱失神】
めまい・失神・顔面蒼白など

【熱けいれん】
筋肉痛・けいれんなど

【熱疲労(脱水症状)】
倦怠感・頭痛・嘔吐など

【熱射病】
体温上昇・意識障害・不自然な言動など

これらの症状は最悪の場合、死に至るケースも少なくありません。また、以下は2010年以降の熱中症による死亡者数データです。

2010年1,731人
2011年948人
2012年727人
2013年1,077人
2014年529人
2015年926人

実際にこれだけの人数が毎年亡くなっていることを考えると、熱中症を決して甘く捉えてはならないことが分かります。

熱中症に注意する季節・年齢

熱中症は、夏が本格化する7~8月に発症しやすいですが、6月の梅雨どきにも注意が必要なことをご存じでしょうか。
原因としては、梅雨の時期はまだ体が暑さに慣れておらず、うまく汗をかけないことが挙げられます。梅雨は湿気が多いことも手伝い、発汗による体温調節が機能せずに熱が体内にこもり、その結果熱中症になってしまうのです。

また、18歳以下の若い年齢層では運動中に発症することが多いですが、壮年期・中年期では労働時、また65歳以上にいたっては在宅時に熱中症になる場合も多くあります。このことから、家にいても外にいても常に熱中症予防が必要だといえるでしょう。

正しい水分補給

正しい水分補給

熱中症予防のためには、水分と共に適量の塩分(ナトリウム)と糖質を摂取することがおすすめです。
発汗によって失われるものは、水や塩分などです。そのため、発汗後に水分のみを補給すると、体液中の塩分濃度が低下してしまいます。すると、今度は濃度を正常に保とうとして水分のみが排出され、脱水を引き起こす場合があります。
脱水を防ぐためにも、水分と同時に塩分と糖質をバランスよく補給しましょう。

日本体育協会は、0.1~0.2%の食塩(ナトリウム40~80mg/100ml)と糖質が含まれている水分をすすめています。その中でも、運動時など大量に発汗する場合は4~8%の糖質が入った飲み物が推奨されています。
市販されているものでは、イオン飲料や経口補水液が水分補給に適していますが、水1リットルに対して、ティースプーン半分の塩(2g)と角砂糖を好みの味になるまで加えたものでも代用可能です。

間違った水分補給

大量の水を一気飲みする
水分補給を行おうとして、水筒やペットボトルなどの水を一気飲みすると、胃の働きが低下し、十分に水分が吸収されません。

冷えた飲み物を飲む
暑いときには冷えた飲み物が欲しくなりますが、熱中症の予防という点では向いていません。体が冷えることで、胃や腸の働きが低下します。そのため飲み物の温度は5~15度が適温といわれています。

アルコール・カフェインが入ったものは避ける
熱中症の予防には水分補給が大切ですが、アルコールやカフェインには利尿作用があるため、水分補給には向いていません。逆に水分不足になる恐れがあるため、アルコール、カフェインが含まれていない飲み物を飲みましょう。

おわりに

熱中症は最悪の場合、死に至ってしまう症状もあるから、少しでも具合が悪くなったら無理をしないで涼しい場所でしっかり休憩することも大切だよ。
真夏の暑い日はもちろん、梅雨どきのジメジメしている時期にも正しい水分補給を心掛けて、熱中症を予防しよう!