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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2015.11.13
飲み過ぎにも注意が必要!死亡の危険性もある水中毒とは

水と健康

水分は、人間が生きていく上で必要不可欠なものだよね。さらに、水分を摂取することは僕達にさまざまな利点をもたらしてくれるんだ。
例えば、水を多く摂取することで、新陳代謝が活発になってダイエットにもつながるし、尿として老廃物を体外に排出するデトックス効果も望める。
でもね、実は水を大量に摂取する行為には危険が伴うってことを知っているかな?
ここでは、死亡の危険性を持つ「水中毒」について紹介するよ。

「水中毒」とは?

死亡の危険性もある水中毒

「水中毒」とは、その名の通り、水の飲みすぎによって引き起こされる中毒症状です。
自閉症や統合失調症などの、精神的な疾患を持つ患者に多く見られる症状として知られています。
また近年では、ダイエットやデトックス効果を期待して水を過剰に摂取しすぎた結果、水中毒になってしまうパターンが増加しているといわれています。

「水中毒」の原因

原因は、腎臓

水分は、人間が生きていく上で必要不可欠な要素です。では、「水中毒」はなぜ起こってしまうのでしょうか。その原因は、腎臓にあります。

通常の腎臓が持つ利尿速度は、1分間に16mlといわれています。単純に計算すると、1日に23,040mlの尿を排出できることになります。
水中毒は、腎臓の利尿速度以上の水分を摂取することにより身体中の水分バランスが崩れ、発症すると考えられています。
特に、一度に5〜10Lの大量の水を摂取すると腎臓の処理が追いつかず、水中毒になってしまうケースが多く報告されています。

水分は飲み物の他にも食べ物などでも摂取しているため、過剰に水を飲むことは控えたほうが良いでしょう。

「水中毒」の症状・チェック方法

水中毒になると、いくつかの症状が身体に現れるようになります。
軽度のものでは「軽い疲労感」「身体のむくみ」から始まり、中度では「頭痛」や「嘔吐」、「痙攣」などが見られるようになります。重度になってくると、「昏睡状態」に陥ったり、「性格が変化」したり、最悪のケースでは「呼吸困難」により死亡します。
自分が水中毒にかかっているかどうかは、以下のポイントをチェックしてみてください。

・「胃やおなかから、水の音がする」
・「下半身だけが太り気味」
・「冷えやめまいを覚える」

これらのポイントに当てはまる場合、水中毒にかかっている可能性があります。症状が進行して取り返しの付かないことになる前に、医療機関を受診しましょう。

「水中毒」対策

水分を体外に排出

水中毒対策としては、とにかく「水分を体外に排出する」ことが最も重要となります。
水分を体外に排出する一般的な方法としては、代謝を活性化させることが挙げられますが、その他にもいくつか効果的な手段があります。

例えば、「運動することで代謝を高める」「サウナや岩盤浴で汗をかく」などは、水中毒対策として効果的です。
また、「水の摂取量を、多くても1日2リットル程度にする」「飲む水は、冷えたものではなく常温のものにする」なども、水中毒対策の1つとされています。
夏場は、塩分や糖分を意識して摂取することも重要なポイントです。

以上のような対策を行った上で「トイレに行きたいと思ったときに我慢をしない」ことが、水中毒対策として有効な手段となります。

おわりに

死んでしまう可能性もある「水中毒」について、今回初めて知ったという人も多いかもしれないね。
「水中毒」の恐ろしさを分かってくれたかな?健康志向は良いことだけど、なんでも行き過ぎると危ないということを覚えておいてね。
水分は人間の身体の大部分を占めるから、いくら摂取しても問題ないと考えてしまいがち。でもね、実際には過剰に水を摂取すると体内の水分バランスが崩れてしまって、体調不良や精神的な症状に繋がる危険な行為なんだ。

もし少しでも水中毒の症状を感じた場合、即座に水の摂取を中止し、適切な対策をとるようにしよう!