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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2017.03.10
RO水とは?味はどう?天然水とRO水の違い

水の知識

RO水の味

ウォーターサーバーを導入しようとした際に、天然水とRO水って何が違うんだろうと思ったことはないかな?そもそも、RO水という言葉自体聞いたことがない人も多いよね。
だから今回は、RO水とは何か、そして天然水とRO水との違いについて紹介するよ!

RO水とは?

RO水とは

RO水とは、採取した水をRO膜というフィルターに通すことで、不純物が取り除かれた水のことです。もともとは、海水を飲用水にするためにこの技術が開発されました。

RO膜とは

RO膜は、正式名称をReverse Osmosisといい、0.0001ミクロンからなる超微細孔の逆浸透膜です。
液体に仕切りを入れた際に、各部屋の濃度を同じにするために濃度の薄い方から濃い方へと移動することを「浸透」と呼びます。一方で、濃度の濃い方に大きな圧力を掛けることで、濃度の濃い方から薄い方に水分子だけを移動させることを「逆浸透」と呼びます。ROとは、この「逆浸透」を起こさせる技術のことで、RO水とは逆浸透膜を利用して作られた水のことです。

RO水の安全性

RO膜という超微細なフィルターを通すことで、汚れやウイルスだけではなく、発ガン性物質のトリハロメタン、ダイオキシンや放射性物質など、一般の浄水器では除去が難しいとされるものも除去することができます。そのため、RO水は健康的な面で非常に安心できる水であるといえるでしょう。
特に、放射性物質の中の1つである放射性ヨウ素を除去するためには、RO膜を利用した逆浸透膜方式によるろ過が唯一有効であるという、放射線医学総合研究所による実験結果も発表されています。

RO水の味

私たちが水をおいしく感じるのは、カルシウムやカリウム、バナジウムなどのミネラル成分が含まれているためといわれています。ROはもともと海水を飲み水に変えるために開発された技術のため、水に含まれる微細な物質を取り除く過程で、水にうまみを与える成分も取り除いてしまいます。そのため、RO水の製造過程で、味を良くするためにミネラルなどが添加されていることも少なくありません。
しかし、あくまでも人工的に添加するため、自然由来のものである天然水と比べると味気なく感じる方もいるかもしれません。

RO水と天然水の違いは?

RO水と天然水の違い

RO水は、特に採水地にはこだわっていない水をRO膜処理することで、不純物を徹底的に排除した水です。
天然水は、地下水や湧き水などを原水として、ろ過・沈殿・加熱の処理のみで作られたもののことを指します。それ以外の処理を行った水は、たとえ原水が同じでも天然水とは呼べません。

天然水は最低限の処理で作られているため、天然成分のミネラルがたくさん含まれており、おいしいと感じる方が多いです。安全性ではどちらも問題ありませんが、産地や味にこだわりがある場合は、天然水をおすすめします。

RO水と天然水、それぞれのメリット

RO水は、RO膜でろ過をすれば作ることができるため採水地を特定する必要がないことや、加熱処理を行わないため燃料費が掛からないことから、比較的低価格のものが多いとされています。価格が低い点は消費者にとっては大きなメリットですね。

天然水の場合は、それぞれ特定の水源が決まっています。水に含まれるミネラル成分が水によって異なるため、当然硬度やおいしさにも特徴があります。つまり、天然水は選ぶ楽しみがある点がメリットといえるでしょう。

おわりに

RO水とは、超微細の逆浸透膜を利用して作られている、不純物を徹底的に排除したきれいな水のことなんだね。
RO水は健康に影響を与える物質をしっかり除去してくれる代わりに、水にうまみを与える成分も一緒に除去してしまうから、自然由来の本来のきれいな水である天然水に比べるとどうしても味の面では劣ってしまうみたい。でもその代わり、価格が安いことも特徴の1つだよ。
安全性と値段を重視するか、味や天然ものという点を重視するか、それぞれの考え方に合わせて選んでみてね。