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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.7.06
妊娠中は要注意!妊婦が控えるべき食べ物

水と子育て

妊婦が控えるべき食べ物

妊娠さんは、お腹の中の赤ちゃんに栄養をあげるために、たくさんご飯を食べるよね!でも、妊娠中は控えた方がいい食べ物もあるんだ。
そこで今回は、妊婦さんが注意しておきたい食べ物を紹介するよ。ご飯を作るときや外食するときの参考にしてね!

感染症にかかる恐れのある食べ物

感染症にかかる恐れのある食べ物

妊婦が感染症にかかると、胎児に影響を及ぼす可能性があります。健康な状態のときには体に影響がない食べ物でも、妊娠中には食べることを控えた方が良いものも多くあります。


レアステーキやユッケなどの生肉
生肉には、トキソプラズマ原虫という寄生虫が潜んでいます。
妊婦がトキソプラズマに感染することで、胎盤を介して胎児にも感染する恐れがあります。万が一胎児が感染した場合、小頭症や視覚障害などのリスクが高まります。
トキソプラズマの感染を防ぐため、妊娠中はレアステーキやユッケ、馬刺し、レバ刺し、肉のパテなどは避けた方が良いでしょう。また肉類を調理する際は、よく火を通し、まな板や包丁などの取り扱いにも注意してください。

外食をする際は、衛生的な信頼のできる飲食店を利用することが大切です。飲食店でステーキやハンバーグを食べる際は、妊娠中であることを伝え、中まで十分火を通してもらうことをおすすめします。


加熱処理されていないナチュラルチーズ・生ハム
妊娠中はリステリア菌に感染しやすくなります。リステリア菌とは、食品を介して感染する食中毒菌です。
妊婦がリステリア菌に感染した場合、胎盤や胎児へ感染し影響が出ることがあります。流産に至ったケースも報告されているため、妊娠中は十分注意しましょう。

リステリア菌による食中毒は、加熱処理されていないナチュラルチーズや生ハム、スモークサーモン、肉や魚のパテなどが原因で起こります。
原因となる食材を避ける他、冷蔵庫の肉や魚を自分で調理する際は十分加熱するよう気を付けることで、リステリア菌による食中毒を防ぐことができます。


生卵
卵には、サルモネラ菌が存在している可能性があります。サルモネラ菌は食中毒の原因となる細菌です。感染すると嘔吐や腹痛、下痢などが起こります。
胎児に直接影響を与えるわけではありませんが、腹痛や下痢などにより子宮は収縮します。症状がひどい場合は切迫早産や流産につながる恐れもあります。

サルモネラ菌は熱に弱いため、卵に付着したサルモネラ菌は加熱調理することで死滅します。つまり、オムレツやゆで卵などを食べる分には食中毒の心配はありません。ただし、加熱が十分でなかった場合、生き残った菌が増える恐れがあります。半熟の状態で食べることのないよう、しっかりと火を通してください。

基本的には、日本国内で流通している卵は適切な衛生管理の下で生産管理されているため、サルモネラ菌による食中毒の心配はほとんどありません。しかし、万が一のことを考え、妊娠中は生や半熟状態の卵を食べることは避けた方が良いでしょう。

食べ過ぎに気を付けた方が良い食べ物

食べ過ぎに気を付けた方が良い食べ物

妊娠中に食べてはいけないわけではありませんが、食べ過ぎると胎児に悪影響を及ぼす可能性のある食べ物があります。


レバー・うなぎ
レバーやうなぎに多く含まれているビタミンAを過剰摂取することで、胎児に奇形が生じるリスクが高まると言われています。
特に、胎児の体のパーツが形成される妊娠初期は、ビタミンAによる影響を受けやすいため摂取量に注意した方が良いです。

うな重一人前を食べる程度であれば問題はありませんが、レバーやうなぎを毎日食べるのは控えるべきでしょう。ビタミンAを含むサプリメントの大量摂取も危険なため、自己判断でサプリメントを利用することは避けてください。

また、ビタミンAを多く含む野菜については、摂取を制限する必要はありません。野菜に含まれているビタミンAは「ベータカロテン」と呼ばれ、レバーやうなぎに含まれている「レチノール」とは性質が異なります。ベータカロテンは体に必要な分だけをビタミンAに変化させるため、過剰摂取になることはありません。


本マグロや金目鯛などの魚
本マグロや金目鯛などの魚の体内には、水銀が多く含まれています。胎児は母体から取り込んだ水銀を体の外に排出することができません。胎児の体内の水銀量があまりにも過剰になった場合、音に対しての反応が1000分の1秒以下のレベルで遅れるようになる可能性があると言われています。
胎盤ができる妊娠4カ月以降は特に、水銀を摂り過ぎないように注意しましょう。

本マグロや金目鯛、メカジキ、メバチマグロなどは週に1食(約80g)程度にしましょう。
マカジキ、ミナミマグロ、黒ムツなどは週に2食程度が目安です。
また、一般的には食べる機会はまずないと思いますが、イルカやクジラの肉は非常に水銀濃度が高いです。妊娠中は食べないように注意してください。

なお、マグロの中でもキハダマグロ、ツナ缶などは水銀の量が少ないため、摂取量に注意する必要はありません。その他、鮭やアジ、サバ、イワシ、カツオ、サンマなどの魚もたくさん食べても問題ありません。

おわりに

ナマモノがよくないのはなんとなくわかるけども、レバーやうなぎの食べ過ぎがよくないなんて意外だね!でも、普通の量なら食べても問題ないみたいだから「昨日食べちゃった!」って人も気にしないでね。
妊娠中はいろいろな食材をバランスよく食べるのが大事だから、毎日いろいろなご飯を食べて健康的に過ごしてね!