コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識
肌トラブルのないクリアな素肌は、性別や年齢を問わず清潔な印象を与えるもの。
だけど、ニキビや乾燥、毛穴の開き、粉吹きなどの肌トラブルには多くの人達が悩まされているよね。実は、これらの肌トラブルを避けるには、正しい方法で洗顔することが重要なんだ!
水洗顔とお湯洗顔ってよく聞くけれど、肌を良い状態に導くカギは、「適した水温で洗い流す」こと。
そこで今回は、洗顔の水温に着目して、水とお湯のどちらが美肌に効果的なのかを紹介するよ!
肌質を知る
肌質は大きく4つに分けられます。まずは、自分の肌質を確認することから始めましょう。
いつも通りに洗顔し、その後10分間何もせず放置してください。10分後の肌がどのような状態であるかをチェックします。
1.乾燥肌
肌全体につっぱり感があり、目元、口元や頬などはカサカサした状態です。このタイプは、朝起きたときに頬がカサついていることもあります。
2.普通肌
肌全体につっぱり感はなく、おでこや鼻、あごなどにベタつきもない状態です。顔は全体的にしっとりしていますが、起床時には部分的に少々ベタつくことがあります。
3.脂性肌
「普通肌」と同様に全体のつっぱり感はないものの、おでこや鼻、あごは脂っぽくテカリやベタつきを感じる状態です。
4.混合肌
上記3つの肌パターンのうち、複数を併せ持つ状態です。代表的なのは、カサつきとベタつきが混在するケースですが、夏は脂性肌、冬は乾燥肌というように、季節によって状態が変わるタイプも含まれます。
洗顔の適温とは
まず知ってほしいことは、水にもお湯にも一長一短があることです。
例えば、冷水は毛穴を引き締める効果があるといわれていますが、冷水のみで洗顔しても汚れが落ちず、毛穴が詰まってしまいます。逆に熱いお湯は汚れをよく落としますが、肌が本来必要としている皮膜の成分まで取り除いてしまい、乾燥や赤みの原因となるのです。
また、肌は乾燥すると、必要以上に皮脂を分泌して肌を守ろうとします。脂性肌や混合肌の人は、洗い過ぎが原因で自ら皮脂を増やしている可能性もあるかもしれません。
それでは、洗顔に適した温度とは何℃なのでしょうか。
皮脂は30℃で溶け出すといわれており、汚れが落ち、かつ潤いも逃さない温度は体温より低い32℃とされています。
ただし、これは普通肌の基準のため、肌質によって調整が必要です。乾燥肌の方は5℃前後低めにしてカサつきを防ぎ、脂性肌の方は逆に2~3℃高めにしてベタつきを流します。混合肌の方は、状況によって28~32℃を使い分けると良いでしょう。
全体を低めの温度で洗い、ベタつきの気になる箇所だけ高めの温度で流すなど工夫してみてください。
いずれの肌質も、最後に冷水ですすぐと毛穴が引き締まり、潤いの流出を防ぐことができます。
トラブル回避のために
肌に良いという口コミや、美容研究家が実践している方法などを目にすると、試してみたくなるものですよね。
例えば、「42℃のお湯で洗顔すると美肌になる」という説がありますが、これは熱によるストレスをかけることでタンパク質の一種であるヒートショックプロテイン(HSP)がつくられ、肌が修復されるという理論です。
しかし、熱いお湯で洗顔すれば必要な皮脂まで流してしまうことは前述の通りで、多くの皮膚科医はぬるま湯での洗顔をすすめています。体質や肌質には個人差があるため、やみくもに他人の真似をすることは避け、試すときには慎重になってください。どのような美容法にも「合う人」と「合わない人」がいます。悪影響を感じた場合は、ためらわずに皮膚科を受診しましょう。
おわりに
洗顔は、基本的には肌を清潔に保つための行為。毎日のことだからこそ、正しい洗顔が「美肌」の重要なポイントなんだね。
基本的には、32℃前後のぬるま湯での洗顔がおすすめだけれど、皮脂や乾燥の具合によって調整した方が良いみたいなんだ。洗顔のあとに水を使って肌をひきしめてあげると、毛穴の開きも抑えられてより美肌に近づけるはずだよ!
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