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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.1.25
ペットの脱水症状に注意!犬・猫に必要な1日の飲水量

水と生活

ペットの脱水症状

何もしていない状態でも、体の中の水分は汗や呼吸などによって失われているって知っているかな?体内の水分は常に失われ続けているから、しっかりと水分補給をして脱水症状を予防しなくちゃいけないんだ。
もちろん人間だけでなく、犬や猫などのペットも脱水症状に注意が必要だよ。犬や猫は人間より体温調整がうまくできないから熱中症にかかりやすく、脱水症状にもなりやすいんだ。
今回は犬や猫に必要な1日の飲水量を紹介するよ。しっかりと把握して、大切なペットの健康を守ろう!

犬や猫が脱水症状を引き起こす原因とは?

脱水症状を引き起こす原因

犬や猫が脱水症状を引き起こす原因としては、さまざまな要因が考えられます。
例えば、下痢や嘔吐、食欲不振などを引き起こしている場合、脱水症状になりやすいといえます。また、脱水症状は病気のサインの可能性もあるため見逃さずに気付いてあげることが大切です。特に、腎機能低下や腎不全など、腎臓の調子が悪いときは脱水症状になりやすいため注意しましょう。

最近は熱中症による脱水症状も増えています。夏の猛暑日だけでなく、冬の暖房がきき過ぎた室内でも脱水症状を引き起こす危険性があるため気を付けなくてはなりません。

毛皮に覆われている犬や猫は、皮膚から汗を出すことができず、人間より熱中症にかかりやすいといわれています。脱水症状を引き起こさせないためには水分補給をさせることはもちろん、室内の温度管理を適切に行うことも非常に重要です。

犬や猫の脱水症状を発見するポイント

脱水症状を発見する

脱水症状が悪化すると、最悪の場合命を落とす恐れがあります。そのため、脱水症状を早期に発見し、適切な治療を受けさせることが大切です。
ここでは、犬や猫の脱水症状を発見するポイントをご紹介します。

まず、背中の皮膚を軽くつまんで引き上げてください。正常の場合、つまんだ部分はすぐに元に戻ります。しかし脱水症状を引き起こしている場合は、皮膚の弾力が失われているため皮膚の戻りが悪くなります。

また、歯茎の状態を確認することも脱水症状を発見するための大切なポイントです。
犬や猫の歯茎を指でゆっくりと白くなるまで押すと、正常の場合はすぐにピンク色に戻ります。しかし、脱水症状を引き起こしている場合はピンク色に戻るまでかなりの時間を要します。
さらに、歯茎がネバネバしていたり、乾燥して指が張り付く場合も脱水症状のサインであるため注意しましょう。

犬や猫に必要な1日の飲水量

犬や猫が脱水症状を引き起こさないためには、1日に必要な飲水量を守ることが大切です。以下は、大体の目安としての1日の飲水量になります。

【犬の場合】40ml~60ml/kg
【猫の場合】20ml~45ml/kg

上記の数値はあくまでも目安です。天候やフードの種類によっても異なるため注意してください。
例えば、カリカリなどのドライフードには約7%しか水分が含まれていません。一方で、缶詰などのウェットタイプのフードには約70%もの水分が含まれています。そのため、ウェットタイプのフードを与えている場合は、水を飲む量が減ることを把握しておきましょう。

ペットがなかなか水を飲んでくれない場合は、ドライフードを水でふやかして与えるなどの工夫を施してください。さらに、数カ所に給水できるポイントを設け、水分補給しやすい環境を整えることも大切です。常に新鮮な水を置いておくよう心掛けてください。

おわりに

ペットは言葉で体調の変化を伝えることができないから、飼い主さんがしっかりと脱水のサインに気付いてあげることが大切なんだ。1日の飲水量はペットの健康のバロメーターだから、毎日きちんとチェックしよう。1日に必要な飲水量を守って、大切なペットを脱水症状から守ってあげてね!