コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識
安心して飲める水といえば、水道水じゃなくてミネラルウォーターだよね!だけど、その製造過程を知らない方は多いんじゃないかな。
ミネラルウォーターは、採水地において地下からくみ上げられた水に、ろ過などの必要最低限の処理が行われて僕達のもとに届けられるんだ。
採水地は世界各国にあるけど、日本国内ではやっぱり富士山が有名だよね。では、富士山はどうして採水地として有名なんだろう?
ここでは、富士山周辺でおいしい水が採取できる理由を紹介するよ。
おいしいといわれる水の味
一般的においしいといわれる水の味は、どのような味なのでしょうか。
多くの人が水道水よりミネラルウォーターの方がおいしいと感じる理由は、水道から出る水とペットボトルに入って売られている水、という先入観だけではありません。
山間地などで湧き水を飲んだ際、のど越しが良く、おいしいと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。やはり自然の中に流れている水は、澄んでおり冷たくておいしいものです。
おいしい水にはミネラルが含まれていますが、ミネラル自体に味があるわけではありません。しかし、清涼感やまろやかさなどが加わるため、飲んだときにおいしいと感じるのです。
このような理由から、採水地の地下水に豊富なミネラルが含まれていればいるほどおいしい水になるのです。
ミネラルの種類
ミネラルには、さまざまな種類があります。
水に含まれるミネラルには、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどがあります。
水には「硬水」や「軟水」がありますが、これらはミネラルの含有量によって分類されています。
ミネラルは岩盤の鉱物の中に豊富に含まれているため、そこを通る水に溶け込んでいき、地下にたまります。ミネラルが溶け込んだ地下水からミネラルウォーターが作られるのです。
ミネラルウォーターは、元をたどれば雨水や雪解け水などが山の地表や岩盤を通って地下にたまったものです。そのため、環境によっては害のあるものも含まれているのではと心配になる方もいるでしょう。
しかし、山にある木々の根を通ることによって、水は浄化されていきます。森林が長い年月をかけて成長するのと同様に、地下にたまる水も、何十年、何百年、何千年と時間をかけて少しずつ蓄積されていったものです。そのような長い年月を経て浄化された水は、計り知れないほどの透明性を持っています。
豊富なミネラルを蓄え、自然の力によって浄化された水こそが、おいしいミネラルウォーターといえるのです。
富士山の水
採水地となる山は日本全国にたくさんありますが、どのような地層や岩盤でできているかによって、その地下水に含まれるミネラルの成分や含有量が変わります。
そして、富士山周辺の水がおいしいといわれている理由もそこにあります。
富士山は活火山ですが、大昔から噴出するマグマは玄武岩でした。そのため、山のほとんどが玄武岩で構成されています。
玄武岩には、バナジウムというミネラルが豊富に含まれています。このバナジウムこそが、富士山の水がおいしい理由です。
長年かけて蓄えられてきた富士山の地下水は、他のミネラルに加えてバナジウムを多く含有しているためおいしい水になるのです。
おわりに
富士山周辺で採取できる水には「バナジウム」という成分がたくさん含まれていて、それがおいしい水の理由だったんだね!
人間の体はほとんど水分でできているといっても過言ではないくらい、水は生きていく上で必要不可欠なもの。少しでも体にとって良い水を摂取したいよね。
水分補給にはぜひ、富士山から採取されたおいしい水をたくさん飲もう!
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