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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.11.04
富士山の石は持ち帰りNG?富士山に登るなら知っておきたいマナー

富士山の豆知識

富士山独自のマナー

日本の美しい名峰、富士山。1度は登ってみたい!と考えている人は多いんじゃないかな。でも富士山を登るときには、富士山独自のマナーがあることを知っているかな?
マナーを知らないで登ってしまうと、周りに迷惑をかけたり、自分に危険が及んだりすることがあるから、富士山に登る前にしっかりマナーを頭に入れておこう!
そこで今回は、富士山に登るなら知っておきたいマナーについて紹介するよ。

登山・下山のマナー

登山・下山のマナー

富士山の登山道は人が歩けるようにしっかり整備されています。登山道は、混雑するシーズンになると渋滞することがあり、その際先を急ごうとしたり、追い越そうとしたりして、登山道を外れる登山者がいます。登山道以外の道は整備がされておらず、転倒や落石の原因となるため、登山道以外は絶対歩かないようにしてください。
また、狭い登山道では原則として登りが優先となっています。お互いに譲り合いの心を持ち、登山を楽しみましょう。

山小屋のマナー

富士山は登頂に5~6時間程かかるため、途中の山小屋で仮眠や休憩をとることができます。山小屋を利用する登山者は多いため、山小屋を利用する際のマナーにも気を付けましょう。
山小屋は登山者が仮眠や休息をとる場所のため、大声で話したり、大笑いしたりなどの騒音を立てないように気を付けましょう。
また、山小屋の消灯時間は19~21時頃です。山小屋では雑魚寝が多いため、他の登山者が就寝中に大きな音を立てると迷惑になります。荷物をコンビニやスーパーの袋に入れておくと音が目立つ場合があるため、できるだけ音の立たない素材の袋を使用するようにしましょう。夜間トイレなどに行くときのライトの光も、人の顔に当てないよう注意が必要です。
トイレなどの公共施設も清潔に使用するように心掛けてください。1人1人が気を付けることで、山小屋の生活も快適なものになります。
山小屋は繁忙期には込み合うことが予想されるため、仮眠などをとる場合は、予約を入れておいた方が良いでしょう。

ゴミはすべて持ち帰る

ゴミはすべて持ち帰る

山を登る上で最もやってはいけない行為は「ゴミを捨てる」ことです。
平成25年に世界文化遺産として登録された富士山は、年々日本国内だけでなく世界中からたくさんの登山者が訪れます。富士山の美しい景観の中にゴミが落ちていたら、あまり気分は良くありませんよね。

また、富士山は標高が高く、空気も薄いため、その中で掃除をするのは通常より重労働ですし、登山道から離れた場所でゴミを拾うことはとても危険です。そのため自分が出したゴミを置いて帰ったり投げ捨てたりは絶対にしないでください。
しかし富士山には基本的にゴミ箱は設置されておらず、山小屋でもゴミを捨てることはできません。そのためゴミ袋などを持参し、その中にゴミを入れて持ち帰るようにしてください。また、最初からゴミになるようなものはできるだけ持って行かないようにしましょう。

自然を守る

富士山に生息する動植物などは自然公園法や文化財保護法によって守られています。
そのため登山の途中で花や実を採ったり、昆虫を捕まえたりすることは貴重な生態系に影響を及ぼす恐れがあるため、禁止となっています。また、石や溶岩を持ち帰ることもできません。小石を拾い、他の場所に移動させるなどの行為も禁止されています。登頂記念に石などに落書きすることも禁止されているため、注意してください。
このように富士山の自然を壊すような行為を一切しないように、美しい富士山の自然を守りながら登るようにしましょう。

おわりに

富士山は毎年多くの登山者が集まる場所。だからこそ登山者同士が気持ち良く登山ができるよう、1人1人がマナーを守ることはとても大切だよ。
「登山マナーを知らなかった」では済まされない危険もあるから、登山をする前にしっかりマナーを覚えて、美しい富士山の登山を楽しもう!
家族連れやカップル、もちろん1人でも楽しめるから、ぜひ富士山周辺をドライブしてみてね!