コラム 〜 ふじみんと学ぶ！ お水の基礎知識

美しい逆さ富士を撮るための条件

美しい逆さ富士を撮るためには、雨が降っておらず視界が良いこと、風がなく波が立っていないことなど気象条件が揃っていることが大事です。
山梨県側の富士五湖からは、湖で条件さえ揃えばすべての湖で「逆さ富士」を見ることができます。

富士五湖の「逆さ富士」について

・山中湖

山中湖周辺には、富士山頂と太陽が重なる「ダイヤモンド富士」の撮影スポットが点在しています。また、波が少ないため逆さ富士が狙いやすいスポットです。
（富士山駅から平野方面行バスで山中湖平野バス停下車）
※写真は山中湖から見た富士山

・河口湖

河口湖は富士五湖のうち最も低い位置にあり、山中湖に次ぐ広い面積を持っていることで有名です。富士五湖最長の湖岸線を持つ湖で逆さ富士を望む景勝地が多く、湖の中央には富士五湖唯一の島である鵜の島が浮かびます。
（河口湖駅からレトロバスで産屋ヶ崎バス停下車 ）

・本栖湖

本栖湖は富士五湖の中でも最も深く透明度が高い湖です。この湖の北岸から見た、澄んだ湖面に映る「逆さ富士」は、旧5,000円札、そして現在の1,000円札のデザインに利用されています。
（河口湖駅から下部温泉行バス浩庵荘前バス停下車）

・西湖　

富士五湖の中では精進湖の次に小さい湖ですが、水深は深く透明度が高いのが特徴です。西湖に映る逆さ富士は神秘的だと言われています。
（河口湖駅からレトロバスで根場民宿バス停下車）

・精進湖

富士登山者がこの湖で沐浴をしたことから「精進湖」と名付けられたようです。他の湖と比べてプランクトンが多く湖面が緑色のため、雲が多くても富士山さえ見えていれば簡単に逆さ富士が撮れると言われています。
（河口湖駅から下部温泉行バスで山田屋ホテル前バス停下車）

その他の「逆さ富士」について

・田貫湖

田貫湖は富士宮市西部、長者ヶ岳山麓の人造湖です。湖面が凪の状態になる

・田んぼに映る「逆さ富士」

富士山のふもとの町富士宮では、春に田んぼの水を張って苗を植える前の数日間だけですが、田んぼの水に「逆さ富士」の姿を見ることができます。風の穏やかな晴れた日限定

ダイヤモンド富士とパール富士、赤富士について

日の出や日の入りが富士山頂部と重なった瞬間に、ダイヤモンドのように輝いて見える富士山を「ダイヤモンド富士」と呼びます。また、満月が富士山頂にかかった時に真珠のように見える富士山を「パール富士」と呼び、どちらも見る人や写真を撮る人に幸福感をもたらすこと間違いなしの光景です。
絵画や掛け軸に見られる鮮やかな「赤富士」は、晩夏から初秋の朝日に染まる富士山を指します。この「赤富士」は年に数回見られるかどうかの貴重な自然現象で、湖面に映る赤富士の逆さ富士は絶景です。
※写真は赤富士