コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識
人の体の7割は、水分からできていることを知ってるかな?
赤ちゃんの場合は体重の約75%、成人の場合は約60~65%が水分だといわれている。だから、人間にとって水分補給は生命維持に欠かせない大切なことなんだ。
夕方になると足がむくむ、お酒の飲みすぎでもないのに寝起きの顔がパンパンになったりする、という悩みを持っている方も多いと思う。実は、その原因は水の間違った飲み方にあるかもしれないんだ。
ここでは、体のむくみの原因になる間違った水の飲み方とは、どんな飲み方なのか紹介するよ。
体の「むくみ」とは
「むくみ」を明確に感じていない場合でも、午後になると靴がきつく感じた経験を持っている方は多いかもしれません。靴がきつく感じる原因は、まさに足のむくみです。
立ち仕事が多い方や靴のサイズにゆとりがない方は足のむくみに気が付きやすいですが、運動量の少ないデスクワークの方の場合、知らず知らずのうちにむくみが現れているため、自覚がない場合もあります。
むくみの直接的な原因の1つは、「水分の滞り」です。
健康な体の水分は、全身に張り巡らされている血管やリンパ管を通って酸素・養分・老廃物を循環させています。この循環が何らかの原因でうまく機能しなくなると、水分が血管やリンパ管から漏れ出し、細胞と細胞の間に溜まってしまいます。この状態が「むくみ」の正体です。
なぜ「水分の滞り」が起こるのか
では、水分の滞り(むくみ)は、どうして起こるのでしょうか。
むくみの原因として下記の事項が考えられます。
・水分不足または過剰摂取
・体の冷え
・塩分の過剰摂取、タンパク質不足などの栄養の偏り
・慢性的な運動不足
・ストレス
さらに、女性に多い足のむくみは、夏の間に冷房に当たりすぎたり、冷たい飲み物(水分)を取りすぎたりして蓄積された血行の悪さも原因の1つであるといわれています。
間違った水分の飲み方と正しい飲み方
「顔や足のむくみ」などを解消するためには、水分を摂らなければ良いのかというと、それは間違った水の飲み方です。
体内で水分不足の状態が続くと、体が脱水症状を改善しようとして、細胞内にある水分を細胞外に出すようになり、溜まった水分がむくみになってしまいます。
また、「コーヒーを飲んでいるから」「スポーツドリンクを飲んでいるから」「毎日晩酌しているから」といって、水やお茶を飲まない人も少なくありません。
しかし、コーヒーや清涼飲料水、アルコール類は糖分が多い飲料であるため良質な水分とはいえず、多量摂取をしてしまうとむくみの原因となる「間違った水の飲み方」になるのです。
つまり、むくみを解消するためには、「正しい水分補給」が必要なのです。では、どのような飲み物をどのように摂取したら良いのでしょうか。
まず、一般的に良い水分とは下記のような水分を指します。
・溜まった毒素や水分を排出する効果のある、ミネラル(カリウム)を豊富に含んだ飲み物
・利尿作用のある飲み物
・糖分やアルコール分が入っておらず、体を温める効果の高い飲み物
具体的なおすすめの飲み物は、ミネラルを豊富に含んだミネラルウォーター、体内の余分な水分を出してくれるお茶、体を温めるショウガ湯などです。
また、水分を摂るタイミングとしては、起床時、昼食前、夕食前、入浴前後、就寝前が望ましいとされています。これらの時間帯を目安に、コップ一杯程度のこまめな水分補給をして、1日に約1.5~2.0リットルの水やお茶を、体調や運動量に応じて摂ってください。
おわりに
みんなは正しい水分補給ができているかな?
間違った水分補給によって体内の水分が滞ると、むくみが起こってしまうんだ。むくみを防ぐためには、体内の水の巡りを良くして、酸素や栄養分などを全身に送り、老廃物を溜めないようにすることが大切なんだよ。
今までの生活習慣で身についてしまった間違った水の飲み方に注意して、これからは良質な水分補給をこまめに行い、健康な体をめざそう!
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