コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識
下痢のときには何もお腹に入れたくない!って思う人は多いよね。
でも、下痢のときは大量の水分が体から出てしまって、脱水状態になる危険があるんだ。脱水症状を防ぐためには、水分を補給することはとても大切!
そこで今回は、下痢が続くときの水分補給の大切さと正しい水分補給方法について紹介するよ。
水分補給の大切さ
下痢が続くときは、便を排出すればするほど体内の水分やカリウム、塩分などのミネラル分が大量に失われます。不足した状態のままだと脱水症状や電解質異常などを引き起こします。
そのため、下痢が続くときには水分を十分に補給することが大切です。
正しい水分補給の仕方
下痢には水分補給が大切ですが、水分補給の方法によっては下痢を悪化させることや、水分がしっかり体に吸収されないことがあります。
正しい水分補給を行い、脱水症状や電解質異常をしっかり防ぎましょう。
正しい水分補給の仕方は以下の通りです。
常温の飲み物を飲む
冷たい飲み物で水分補給をするとお腹に負担が掛かり、さらに下痢が悪化する可能性があります。一方で、常温の水は体に吸収されやすく、代謝を上げる作用があります。水分補給の際は常温、もしくは温かい飲み物にしてください。
少しずつ飲む
水分補給をする際、一気に水分を摂取するとうまく水分が吸収されません。
口に少し含み、水分の冷たさを和らげて少しずつ飲みましょう。水分の温度を上げることで、胃腸に与える刺激を軽減することができます。
水分補給に適した飲み物と注意すべき飲み物
水分補給をするときには水を飲む方が多いと思いますが、水以外にも水分補給に適している飲み物はあります。
また、避けた方が良い飲み物もあるため注意しましょう。
スポーツドリンク(ハイポトニック)がおすすめ
スポーツドリンクは水分、ミネラル、糖分、電解質がバランス良く配合された飲料水のため、水分補給におすすめです。
スポーツドリンクには糖分の浸透圧を平常時の体液に合わせたアイソトニック飲料と、運動時の体液に合わせたハイポトニック飲料があり、糖分の含有量が大きく異なります。
ハイポトニック飲料は糖分が少なく低浸透圧のため、すばやく効率的に水分補給を行うことができ、胃腸への負担が軽く吸収されやすい点が特徴です。
一方でアイソトニックは糖分が多く、吸収する際に体に負担が掛かります。そのためスポーツドリンクを飲む場合は、ハイポトニックを選ぶか、アイソトニックを水で薄めてハイポトニックに近い状態にして摂取しましょう。
糖分・カフェインが多い飲み物は避ける
糖分過多の飲み物は、糖分が水分の吸収を妨げてしまいます。一般的には、糖分が5%以下の飲み物が水分補給には適しており、2.5%(2.5g/100ml)の糖濃度のものが最も吸収率が良いとされています。そのため下痢のときは糖分が多いジュースや炭酸飲料は避けてください。
また、カフェインには利尿作用があるため、取り過ぎると胃腸に負担が掛かってしまいます。水分補給をするときには、カフェインの少ないものを飲みましょう。
水分補給に適した水(経口補水液)の作り方
下痢のときには、水分と電解質の両方を含んでいる経口補水液が最も水分補給に適しています。経口補水液は市販でも販売されていますが、自宅でも水分と電解質を補う水を作ることができます。
飲むときは、ゆっくりと時間を掛けて飲むようにしましょう。500mlの場合は1時間程度を目安に飲みます。氷を加えたりせず、常温で飲みましょう。
【作り方】
1.水500mlを用意します。
2.水500mlの中に食塩1.5g、砂糖20gを入れ、混ぜて溶かす。
3.お好みで柑橘系などのフルーツ汁を少量入れる。
柑橘系などのフルーツ汁を少量入れることで飲みやすくなり、疲労回復や吸収率が上がります。
おわりに
下痢が続くときには、水分補給が大切だということがわかったかな?
水だけじゃなく、スポーツドリンク(ハイポトニック)なども効率良く水分補給をすることができるから、ぜひ試してみてね。
でも、一気に水分を取り過ぎるとかえってお腹が痛くなることもあるから、飲み方と量には気を付けよう!
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