コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識
みんなはアルカリイオン水という言葉を聞いたことがあるかな?
最近は飲料水として、さらには洗浄や掃除用としても人気が高まりつつある水なんだよ。しかも、ただおいしいだけじゃなく、どうやら胃腸の症状にも効くらしいんだ。
今回は、アルカリイオン水の効果について紹介するよ!
アルカリイオン水とは
アルカリイオン水とは、その名の通り、アルカリ性のイオン水のことです。アルカリイオン水は、水を電気分解した際に、酸性イオン水と共に生成されます。
一般的に飲用に適しているのはpH8.5~9.5の弱アルカリ性水です。pH10以上のものは強アルカリイオン水と呼ばれ、殺菌性が高いため洗浄や掃除などに用いられます。
水を電気分解しなければいけないため、ご家庭で生成するのが難しそうなアルカリイオン水ですが、水道水から簡単に生成できる整水器が市販されています。水道水には、残留塩素(カルキ)や濁り、トリハロメタン、農薬成分、カビ臭などが少なからず含まれていますが、整水器には浄水機能も備わっているため安心です。
胃腸への効果
アルカリイオン水を生成する専用の整水器は、厚生労働省によって、家庭用医療機器であると定められています。そして、その使用目的は「胃腸症状改善のための飲用アルカリ性電解水の生成」です。
胃腸症状とは、具体的には以下のものが挙げられます。
・慢性的な下痢
・消化不良
・胃腸内異常発酵
・胃酸過多による胃炎や胃潰瘍
各症状が改善する要因としては、「水酸化カルシウムが胃酸過多症や下痢に薬理効果がある」「水酸化物イオンが界面活性力や表面張力の変化を促す」「アルカリ性水が胃の神経層に刺激を与える」などが挙げられます。
アルカリイオン水の胃腸への効果は医学的にも根拠があるため、信頼性が高いといえるでしょう。
その他の効果
pH10以上の強アルカリイオン水は、水素が活性酸素と反応して油分の乳化を促すことから、掃除にも重宝されています。油汚れに使用すると、界面活性剤の役割を果たし、脂肪分を分解して乳化させるため、あとは汚れを拭き取るだけできれいになります。
また、除菌効果や消臭効果もあるため、臭いのこもりやすい電子レンジ内や、蒸れやすい靴の内部などに使用すると効果的でしょう。その他、汚れや菌に特に気を付けた方が良い赤ちゃん用品や、エアコンのフィルター掃除などにも役立ちます。
アルカリイオン水の飲み方
アルカリイオン水を飲む際は、摂取量に注意が必要です。1日に摂取して良い量は、体重の5~10%だとされています。さらに、特別な症状や持病がない健康な方が体調管理のために飲む場合は、体重の2%で十分ともいわれています。
例えば、体重が60kgで持病がある方であれば3L、健康であれば1.2Lが、1日の摂取目安量の上限です。
また、以下の方はアルカリイオン水を飲むこと自体を控えてください。
・胃酸の量が少ない方
・胃を切除している方
胃が機能していない状態でアルカリイオン水を飲むと、胃酸の殺菌効果が弱まり、食中毒を起こす可能性があるためです。
アルカリイオン水が健康に良いことは確かですが、飲みすぎはかえって不健康な状態を招きます。飲み方、摂取量には十分注意し、体調に合わせてうまく活用しましょう。
おわりに
アルカリイオン水について、よく分かってくれたかな?浄水されたきれいな水を電気分解することで、体に良い効果がいっぱいのおいしい水になるんだ。
慢性的な下痢や消化不良など、胃腸系の症状で悩んでいる人には特におすすめするよ!
しかも、アルカリイオン水はただ健康に良いだけではなく、油分をはがし取ったり、消臭効果があったりという特徴もあるから、家庭での掃除にもとても役に立つんだ。
健康にもお掃除にも効果のあるアルカリイオン水。日常の中で上手に活用しよう!
こちらの記事もオススメです