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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2017.04.04
ウォーターサーバーからお湯と冷水が出るのはなぜ?仕組み・構造を解説

水の知識

ウォーターサーバーの基本的な仕組みや構造

レバーをひねるだけで、いつでも好きなときに冷たい水やお湯が出るウォーターサーバーは、最近いろんな場所で見かけるようになったよね。
ウォーターサーバーはすごく便利だけど、「一体どうやって水やお湯が出てきてるんだろう?」と疑問に思ったことはないかな?そこで今回は、ウォーターサーバーの基本的な仕組みや構造について説明するよ!

基本的な構造

ウォーターサーバーの基本的な構造は、至ってシンプルです。
水が入った専用のボトルをウォーターサーバー機器にセットすると、ウォーターサーバー内にあるお湯用と冷水用の2種類のタンクにそれぞれ貯蔵されます。お湯や冷水を利用するときは、それぞれのタンクで適温に保たれたストックから供給されるため、いつでもすぐに欲しい温度の水を飲めるという仕組みです。
最初にウォーターサーバー機器を設置する際には、貯蔵タンクの水を加熱したり冷却したりするために時間が掛かりますが、そのあとは利用した分だけ自動的にタンクに補充されるため、すぐに適温のお湯や水を利用することができます。

水を温める仕組み

水を温める仕組み

ウォーターサーバーで水を温める仕組みは、電気ポットとよく似ています。温水タンクの外側に電気式のヒーターを巻きつけてタンクごと加熱することによって、水が90℃程度まで温まりそのまま保温される仕組みです。
水を簡単にかつ問題なく加熱できるため、現在出回っているウォーターサーバーの多くに、この方式が採用されています。

水を冷やす仕組み

水を冷やす仕組み

水を冷やす仕組みは「電子式」と「コンプレッサー式」の2種類があり、それぞれの特長を生かして5℃程度の冷たい水を提供できるようになっています。

コンプレッサー式

コンプレッサー式は、冷媒ガスが通る金属管をタンクの外に巻き付け、コンプレッサーを使って冷媒ガスを循環させ冷却させる仕組みです。冷媒ガスとは、熱エネルギーを運ぶ働きを持つガスのことで、エアコンにも利用されています。
コンプレッサー式は比較的短時間で大量の水を冷やすことができるため、多くのウォーターサーバーで採用されている、水を冷やす仕組みです。

電子式

ウォーターサーバー内にある冷却タンクの外側にペルチェと呼ばれるパーツを設置し、水の温度を下げていくという仕組みです。ペルチェを利用していることからペルチェ式とも呼ばれるこの冷却方式は、コンピューターの冷却装置や小型冷蔵庫などにも使用されています。
電子式は静音で消費電力を抑えることもできますが、冷却能力が低いため、温度を下げるために3時間程度の時間を要する、タンクの容量を大きくできないなどのデメリットがあります。一部の安価なウォーターサーバーに使用されていますが、一般的にはあまり使用されていません。

タンクの衛生面

温水用と冷水用の2種類のタンクがあるウォーターサーバーですが、タンク内部の衛生面を保つために日常どのようなメンテナンスを行えば良いのか、気になる方も多いでしょう。

温水タンクの衛生面

温水タンクは常に加熱殺菌されている状態のため、長期間温水スイッチを切るなどのことをしなければ、特に衛生面の問題は起こり難いと考えられます

冷水タンクの衛生面

冷水タンクも常に冷却していることにより、カビや殺菌が育ちにくい環境にはありますが、半年に一度ほどのペースで清掃か殺菌処理を行うことが望ましいです。

より衛生的に使用するために

また、日々のお手入れを利用者が行うことで、より効率的に清潔な状態が保たれ、毎日きれいでおいしい水を利用できます。お手入れ自体は、タンクの差込口や蛇口部分などの水が直接触れる部分にカビが生えないように水気を拭き取るなど、簡単にできるもので大丈夫です。

おわりに

どうやってウォーターサーバーからお湯や冷たい水が出てくるのか、わかってもらえたかな?ウォーターサーバー自体の仕組みは、そもそも内部のタンクがお湯用と水用に分かれていて、それぞれ金属管で温めたり冷媒ガスで冷やしたりと、とってもシンプルな仕組みなんだね。
今回のコラムを通してウォーターサーバーの仕組みを知ったことで、お水をもっとおいしく感じてもらえたらうれしいな!