コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識
普段水を飲むときに水道水を飲んでいる人は多いと思うけど、最近ではミネラルウォーターを買って飲む人も増えてきているよね。ミネラルウォーターを買っている人の中には、氷もミネラルウォーターで作る人もいるんだって!
でも、おうちの冷蔵庫の製氷機にミネラルウォーターを入れて氷を作るのは良くないっていう話を最近聞いたんだ。ミネラルウォーターは安全だし体にいいのに、どうして氷にするのはいけないのかな…?
今回は、製氷機でミネラルウォーターの氷を作っちゃダメな理由について紹介するよ!
製氷機にミネラルウォーターがおすすめできない理由
ミネラルウォーターで氷を作ったときに、氷に嫌な臭いがついていた、製氷機の貯水タンクの底面に黒カビがついていた、という経験はありませんか?その原因の1つはミネラルウォーターの成分にあります。
ミネラルウォーターは塩素が入っていないため、製氷機の貯水タンクに入れて長い間保存しておくと、雑菌が入り込んで水垢やぬめりなどが発生しやすくなってしまいます。
また、ミネラルウォーターに含まれるカルシウムが、製氷機のホースを詰まらせて故障しやすくする恐れもあります。
また、ミネラルウォーター以外にも、炭酸飲料や温かい飲み物を製氷機に入れることもおすすめしません。製氷機の変形や冷蔵庫の故障につながることもあるため、注意しましょう。
ジュースやスポーツドリンク、お茶なども、臭いやカビの原因となるため製氷機に入れるのはNGです。
ミネラルウォーター以外でおすすめの水は?
基本的には、家庭用冷蔵庫の製氷機で氷を作る際には水道水を使用することをおすすめします。製氷機の取り扱い説明書でも、水道水の使用が推奨されています。
水道水には消毒のための塩素成分が含まれており、その塩素の効果によって製氷機の中が消毒され、雑菌の繁殖が抑えられています。
水道水を使用すれば、たとえ製氷機に水が残っていても、成分として含まれる塩素が消毒効果を発揮し、結果として雑菌を繁殖しづらくさせます。そのため日常の手入れもメーカーが目安として設定している週に1回程度行うだけで良くなるのです。
なお、沸騰させた後の水道水や、浄水器を通した水道水で氷を作ってはいけません。沸騰した水や浄水器を通した水道水は塩素などの殺菌成分が取り除かれており、ミネラルウォーター同様雑菌が繁殖しやすい状態になっているためです。
ミネラルウォーターで氷を作りたい場合は…
不純物やカルキの臭いが気になるため、できるだけ水道水の使用を避けたいという方も少なくないと思います。水道水ではなくミネラルウォーターで氷を作りたいという方には「製氷皿」を使用して氷を作ることをおすすめします。
ただし、製氷皿を使用する場合でも、必ず軟水(硬度100mg/L以下)のミネラルウォーターを選んでください。硬度の高いミネラルウォーターを使用すると、ミネラル分が結晶化して製氷皿に付着し、変形や故障の原因になってしまう恐れがあります。また、製氷皿は半年に1度は手入れをするようにしましょう。
製氷機にミネラルウォーターを入れて氷を作る場合は、頻繁に製氷機と給水タンクの手入れをする必要があります。普段から、常に清潔な製氷機を保つためのきめ細やかな手入れができるのであれば、ミネラルウォーターと製氷機で氷を作ることも十分可能です。
おわりに
ミネラルウォーターはきれいでおいしい水だけど、製氷機で氷を作るのにはあんまり向いていないなんて、びっくりだよね!
ミネラルウォーターで氷を作る場合は製氷皿を使うようにして、硬度選びにも注意してね。製氷機を使う場合はこまめなお手入れも忘れずに!
今まで製氷機でミネラルウォーターで氷を作っていた人は、次からはこの記事を参考にして氷を作ってみてね。
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