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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.01.05
地震や水害などの災害時に備えた飲料水の備蓄はどれくらい必要?

水と生活

近年、日本のあちこちで地震や水害などの災害が発生しているね。もしもライフラインがストップするくらいの大きな災害が起こった場合、何の準備もしていなければ、とても不便な生活をしなくちゃいけなくなるんだ。そうならないためにも、災害時に備えて今からさまざまなものを備蓄しておくと、いざというときに安心だね。
中でも、「水」は生活をしていく上で絶対に欠かせないもの。飲むためだけじゃなく、排泄時の処理や怪我をしたときの傷口の洗浄などにも使用することができるんだ。
特に飲料水に関しては、人が生きていく上で最も必要なものだから、普段から意識してストックしておこう!
ここでは、地震や水害などの災害時に備えた飲料水の備蓄がどれくらい必要なのかを紹介するよ。ぜひ参考にしてね!

1日に必要とする水の量

災害時に備えた飲料水の備蓄

飲料水を備蓄するに当たって、まずは1人当たりの1日に必要な水分量を把握しましょう。
年齢に応じて摂取しなければならない水分量は違うため、家族それぞれに必要な水分量は異なります。一般的に年齢が低ければ低いほど、1日に摂取しなければならない水分量が多くなります。
成人の場合、体重1kg当たり40~50mlの水分が必要とされているため、体重50kgの人であれば1日に約2.5Lの水を確保しておかなければなりません。
また、子どもが必要とする水分量は体重1㎏当たり、小学生では60~80ml、幼児では90~100ml、乳幼児に至っては120~150mlの水分が必要とされています。

家族1人当たりの1日に必要な水分量を計算し、それらを合計したものが1日分の備蓄量の目安です。最低でも1週間分は用意しておきましょう。

子どもは脱水になりやすい

子どもは脱水になりやすい

年齢が低ければ身体が小さい分体重も少ないはずですが、なぜ成人より子どもの方が必要とされる水分量が多いのでしょうか? 子どもは大人に比べ、呼気や皮膚など、汗以外の方法で失う水分量が多いといわれています。また、細胞の生まれ変わりが活発なため、体外に排出される水分量も多くなります。
つまり、たくさん排出される分、たくさん摂取しなければならないということです。

また、子どもだけではなく高齢者も脱水になりやすいといわれています。地震や水害などの災害時に脱水による二次災害を防ぐためにも、家族の年齢に応じた飲料水の備蓄は必要不可欠です。

水の代用品も加えて備蓄する

水の代用品

水は飲料としてだけではなく、食事の材料としても必要なものです。 そこで少しでも水を節約するために、水に変わる飲料もあわせて備蓄することをおすすめします。

お茶やジュース、スポーツ飲料などを備蓄しておけば、水を飲料以外の必要なものに回せます。特にスポーツ飲料には糖分や塩分が含まれているため、最悪、食料が確保できない場合でも、人が生きていく上で必要最低限のエネルギーを摂取することが可能です。さらに、熱中症や脱水の際にも役に立ちます。

また、レトルトのカレーやおかゆなども、それらを作るための水を節約できるため、水の代用品になります。

ただし上記に挙げた水の代用品は、一般的に水よりも消費期限が短いものが少なくありません。備蓄する場合にはこまめにチェックし、必要に応じて取り替えましょう。

おわりに

1日に必要な水分量は年齢によって違うんだね。特に子どもは必要とする水分量も多く、脱水にもなりやすいから注意が必要だよ。
まずは自分のお家の家族構成から、1日に必要な備蓄量を計算しよう。さらに、備蓄する水は飲料水だけじゃなく、その他の代用品を含めて最低でも7日分の備蓄が望ましいね。
お家でウォーターサーバーを利用している方であれば、普段から余分にウォーターサーバーの水をストックしておこう。いざというときのための備蓄にもなるので、ストックがあると安心だよ!
災害は起こらない方が良いし、災害用の備蓄も本当は出番がない方が良いよね。でも、もしものことが起こったときにしっかりとした備蓄があれば安心できるはず。
これまで備蓄をしてこなかった方も、今日から災害時に備えた水の備蓄を始めよう!