コラム 〜 ふじみんと学ぶ！ お水の基礎知識

妊娠中はストレスだらけ！？

妊娠中の女性の体は、プロゲステロン（黄体ホルモン）とエストロゲン（卵胞ホルモン）という2つの女性ホルモンの分泌が増え続けます。するとホルモンバランスが乱れて、腰痛や肌荒れなどの体調不調が生じたり、気分の落込みや不安感が表れたりします。このようなさまざまな心身のトラブルが、ストレスの原因になるのです。主なストレスは以下のとおりです。

つわりや腰痛などの「妊娠トラブル」＆体の変化への「戸惑い」

つわりによる吐き気や食欲不振、肌荒れや腰痛、便秘、抜け毛…。プレママの体は不調が立て続けに起きます。これらの妊娠トラブルはホルモン分泌の影響が原因で、出産後はほとんど改善されますが、妊娠中の数カ月間は心身に負担を感じます。
また、妊娠中の体重増加やお腹が大きくなるといった体の大きな変化は、容姿にこだわる女性にとって戸惑いを感じることも。体重管理や趣向品の制限も、長く続くとストレスになります。

出産や育児に対しての「不安感」

特に初産の方は、出産や育児についてわからないことだらけで、期待より不安感の方が強いかもしれません。また、周囲からのさまざまな情報に戸惑うことも多いでしょう。
無事に出産できるか、母親としてきちんと育児できるかなど心配が尽きず、ストレスに感じてしまうのです。

仕事生活での「心身的な負担」

近年は産前産後休暇を取る女性が増え、働くプレママの存在は珍しくありませんが、妊娠中の通勤や仕事はやはり大変。体調が多少悪くても満員電車に乗り、職場のスタッフや取引先に気を使いながら働く…、必然的にストレスがたまります。体調次第では、業務の変更や休暇の取得が必要でしょう。

周囲の人々との関係の変化による「気遣い疲れ」

妊娠がきっかけで、人間関係が変わることがあります。その1つが、兄弟がいる家庭での上の子どもの「赤ちゃん返り」。ママを独り占めしていた上の子が、妊娠をきっかけに情緒不安定になることがあるのです。また、夫や親兄弟、友達などとの関係が微妙になった…、という方も。周囲の人々への気遣いが、心の疲れに繋がるようです。

妊娠中のイライラ、赤ちゃんへの影響は？

妊娠中のストレスは、日常生活内で一時的に感じる程度のものなら大きな心配はありません。ただし、常にストレスフルでイライラした状態であったり、大きな悲しみやショックを受けたりすると、以下のようなリスクを抱える可能性があります。

後期流産のリスク

流産の大半は妊娠初期（12週目まで）に起こりますが、まれに妊娠12～22週目の中期に起こる「後期流産」というものがあります。通常の流産は、赤ちゃんに染色体異常や先天性異常があって起こる場合がほとんどですが、後期流産の原因は母体側に多くあります。例えば、大きなストレスを感じたり仕事などで体に負担がかかったりすると、後期流産になる恐れがあります。

早産や低体重発育のリスク

胎児は母体の子宮に流れている血液から栄養を得て育っています。ところが母体が強いストレスを感じると、血管が収縮して血流悪化を起こし、赤ちゃんが栄養不足に。その結果、発育不全による早産や低体重発育のリスクが高まります。

赤ちゃんが情緒不安定になるリスク

ママが常にストレスを抱えていると、副腎皮質ホルモンの一部が母体で多く分泌されます。すると、胎児の神経系の発達に影響を与え、誕生後に情緒不安定やADHD（注意欠陥障害）になることがあります。

妊娠中でもＯＫ！なストレス解消方法

妊娠中は、何かと制約が多い生活に。グルメやお酒、激しい運動ではストレス解消できないので、違う方法で気分をリフレッシュさせましょう。

散歩をする

妊娠中も体を適度に動かすことは大切。花や木々など自然を感じるスポットや、普段通らない道など、気分転換できる所を適度な早さで歩いてみましょう。

しっかり寝る

睡眠は脳の疲れをとって、ストレスをリセットしてくれます。また、ママの睡眠中は赤ちゃんの成長ホルモンが分泌されるため、一石二鳥！

好きなことを思いっきりする

普段頑張っている家事をたまにはお休みして、好きなことを思いっきりしましょう。DVDを見たり本やマンガを読んだり、友達をおしゃべりすることで気分スッキリに。「あれをしなくては」と、さまざまなものに捕らわれているとストレスはたまります。時には「甘え」も必要です。