コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識
出産は「全治8ヵ月の重傷」といわれるほど、産後のママの体に大きな変化が起こすもので、さまざまなトラブルに悩むママが多いんだ。そこで今回は、産後トラブルの予防と対策をまとめてみたよ。これを読んで、ママたちが少しでも楽になってくれたらうれしいな!
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産後1カ月間は産褥(さんじょく)期と呼ばれ、極力体を動かさずに安静にしていなくてはならないとされています。しかし、産褥期を過ぎても、ママの体は完全に元に戻ったとはいえません。産後約半年から1年半の間は、ホルモンバランスが妊娠前と異なった状態が続きます。
また、慣れない育児生活サイクルの変化に体や心が追いつかずストレスがたまることも、産後のトラブルが起こる一因です。平日や昼間は赤ちゃんと2人きり…というご家庭も多いため、自分自身に起こるトラブルに関しては、なるべく予防や効果的な対処をしたいと願うママが多いのではないでしょうか。
症状別!産後トラブルの予防と対策
産後に起こりやすいトラブルの予防と対策を、症状別にご紹介します。
大量の抜け毛
妊娠中は、ホルモンの作用で髪の毛が抜けにくくなります。産後はその反動で、妊娠期間の約10カ月間に抜けるはずだった髪の毛が一気に抜け落ちます。
ただし、産後の抜け毛は一時的なもの。生理が再開する頃にはホルモンバランスが妊娠前のような状態に戻るため、生え替わりのサイクルも正常に戻り、抜け毛の量も落ち着いてきます。
【予防・対策】
産後の抜け毛は予防が難しいといわれています。抜け毛が発生すること自体は体が正常な状態へ向かっているサインのため、あまり考えすぎず治まるのを待ちましょう。
肌荒れ
抜け毛同様、ホルモンバランスの変化から起こります。妊娠中と同じく産後の肌は敏感になっていること、そして出産の疲れやストレス、昼夜を問わない育児から寝不足になることなども大きな原因です。
【予防・対策】
なるべく刺激の少ないスキンケアを心がけ、赤ちゃんのお世話の合間に体を休めることが大切です。
症状が改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。産後しばらくは妊娠前の肌と大きく状況が変わるため、自己流のスキンケアが症状の悪化を招いていることもあります。授乳や赤ちゃんのお世話に影響のない外用薬を処方してもらったり、症状に合ったスキンケアの指導を受けたりすることができます。
便秘や排便時の痛み
産後は、母乳を作るため体内の水分が奪われるため、どうしても便秘になりやすくなります。分娩時のいきみや会陰切開の傷の痛みが原因で排便がスムーズにできなくなっている場合もあります。
【予防・対策】
こまめに水分を取り、便を軟らかくすることが大切です。ミネラルウォーターを意識して飲む、ヨーグルトや食物繊維などを食事から取るなどの努力をすると良いでしょう。
腰痛
妊娠・出産による骨盤周辺の靭帯の緩み、育児による物理的な腰への負担などが要因です。また、育児の疲れやストレスが自律神経や筋肉組織に影響している場合もあります。
【予防・対策】
産後1日目から行える産褥体操を意識して行うことが、その後の腰痛予防に効果的です。
腰痛がつらいときは、入浴する、腹巻きやカイロを使用するなどして腰まわりを温め、血行を良くすることをおすすめします。
虫歯や歯周病
ホルモンバランスの変化や、慣れない育児により生活サイクルの変化で食事や歯磨きのサイクルがそれまでと変わることから、産後は虫歯や歯周病になりやすい状態が続きます。
【予防・対策】
基本的なことですが、定期的に歯科検診を受けましょう。赤ちゃんを連れて行ける歯医者さんもあるため、まずはクリニックに相談してみてください。
また食後すぐに歯磨きができないときは、ミネラルウォーターやお茶を飲んで口の中を洗うだけでも虫歯予防につながります。
症状別!産後トラブルの予防と対策
症状がつらかったり、産後トラブルをきっかけに心の調子が悪いと感じたりしたら、無理せずパートナーや家族、お医者さんや地域の保健師さんに相談しましょう。
育児において、周りのサポートを受けることは、赤ちゃんのためにも自分自身や家族のためにも非常に大切なことです。
おわりに
大変な出産を経験したあとのママの体はすごく疲れていて、さまざまなトラブルが起こってしまうんだね。でも、抜け毛や便秘、腰痛などの体の変化は誰にでも起こるものだからあまり深く考えすぎない方が良いよ。つらいときは無理をせずに、家族やお医者さんに頼ってね!
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