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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.12.09
新生児を上手にお風呂に入れよう!沐浴の手順とコツ

水と子育て

沐浴の手順とコツ

赤ちゃんのお世話の1つである「沐浴(もくよく)」は、赤ちゃんの体を清潔に保つために欠かせないもの。最初のうちはちょっと大変だから、必要なアイテムや進め方を事前に知っておくと安心だよ!
今回は沐浴の手順とコツをご紹介するね。出産を控えているママやパパはぜひ参考にしてね!

沐浴に必要なアイテムリスト

必要なアイテム

沐浴は通常の入浴と異なるため、使うアイテムも専用のものを用意しましょう。出産後は何かと慌ただしく、自由に買い物するのが難しいため、できるだけ出産前に必要な物を揃えておくと安心です。

ただし、1カ月健診で医師からの許可が出れば浴槽での入浴が可能になります。ベビーバスなどのアイテムは購入せず、レンタルや代用品で対応するのも1つの手でしょう。

・ベビーバス

新生児は、衛生面の問題から大人と同じ浴槽には入れません。沐浴専用のベビーバスを使用します。
浴室で使うプラスチック製の大きめのものから、洗面台のシンクにセットするコンパクトなビニール製のものまで、サイズや素材はさまざまです。自宅の環境や扱いやすさを考えて選びましょう。

・洗面器

すすぎや上がり湯をかけるときに使用します。大人用の物でも問題ありませんが、赤ちゃん専用の小さい物だと扱いやすいでしょう。
新生児期以降もおむつかぶれ予防におしりを洗ったり、赤ちゃん用の衣類の手洗い桶として使えたりするため無駄になりません。

・湯温計

沐浴の際のお湯の温度は、38度前後が理想的。赤ちゃんの繊細なお肌を守るために、特に慣れないうちはお湯の温度を測り、冷水や熱いお湯で温度を調整してから入れましょう。

・沐浴布&小さめのガーゼタオル

沐浴布と呼ばれる大判のガーゼは、赤ちゃんがお湯に入るときに怖がらないようにするために、赤ちゃんを包んだりお腹にかけたりして使います。小さめのガーゼタオルは、赤ちゃんの頭や顔など、お湯を直接かけられない箇所をすすぐときに便利です。

・ベビー用ソープ

体と頭を洗うソープには固形・液状・泡状のタイプがあります。慣れるまでは泡立ての手間を省ける泡状タイプが便利です。
お湯にとかしてそのまま体を洗うことができる沐浴剤というものもあります。すすぎが不要なため、不慣れなうちは沐浴剤を使用するのも良いでしょう。

・バスタオル

沐浴から上がった赤ちゃんの体を包むバスタオル。赤ちゃん専用の正方形の大判タオルは赤ちゃんの体全体を包みやすいので、すばやくお湯を拭き取ることができます。清潔なものなら、手持ちのバスタオルを活用しても大丈夫です。

・ベビーオイル&ベビー綿棒

沐浴後、赤ちゃんのおへそや耳の入り口、鼻などのお手入れに使用します。赤ちゃんの耳や鼻は小さいため、大人用の綿棒ではなくベビー用の細い綿棒を使用しましょう。

沐浴に適した時間

沐浴は気温の変化が少ない日中から夕方の間にかけて行うのがベストで、毎日決まった時間帯に入れて1日のリズムを作りましょう。 また、沐浴自体は5~6分で済ませて、赤ちゃんが疲れないようにすることが大切です。

沐浴の手順と安全に行うコツ

手順と安全に行うコツ

沐浴で大切なことは、新陳代謝の活発な赤ちゃんの汗や汚れを落として清潔にし、湯冷めしないように手早く行うことです。何回か行えば慣れてくるため、事前に手順を予習して、焦らずゆったりとした気持ちで楽しみながら臨みましょう。

【1】ベビーバスと湯上がりスペースの準備

ベビーバスと洗面器それぞれに38度前後のぬるめのお湯を張ります。
その近くに、体を拭くバスタオルと赤ちゃんの着替えスペースを用意しましょう。下から順に、2つ折りにしたバスタオルかベビー用マット・肌着・新しいおむつ・バスタオルを重ねてセットします。

【2】ベビーバスに入れる

赤ちゃんを裸にし、沐浴布をお腹にかけて横抱きします。頭や顔にお湯がかからないように首と股を支え、ゆっくりとベビーバスの中に入れます。

【3】顔を洗う

お湯に浸したガーゼタオルで顔を洗います。目ヤニや眉の中のかさぶたなどを優しくていねいに取り除きましょう。
このとき、目の周辺を拭いた面でもう一方の目を拭かないよう注意しましょう。片方の目が細菌感染している場合、もう一方の目にも感染してしまう恐れがあるためです。目を拭いたらガーゼタオルを持ち替えるよう意識してください。

【4】頭を洗う

ベビー用ソープを泡立てて髪と頭皮を洗います。新生児は頭皮に湿疹の原因となる皮脂がたまりやすいため、特に念入りに行ってください。指の腹を使って優しく洗います。

【5】体を洗う

首→手と腕→脇→お腹→足と太もも→股の順に、手で優しく洗いましょう。首、脇、太ももの付け根は汗や汚れがたまりやすいので丁寧に。その後、赤ちゃんの胸に手を置き、顔が湯船に浸からないように体をしっかりと支えながらうつぶせにして、背中とおしりを洗います。

【6】すすぐ

洗面器のお湯を使って、赤ちゃんの体全体についた泡を落とします。頭はガーゼタオルにお湯を含ませて、優しくぬぐうようにしてすすぐと良いでしょう。

【7】体を拭いて着衣

用意しておいたバスタオルの上へ赤ちゃんを移動させ、バスタオルで包んで体を素早く拭きます。その後、おむつと服を身につけさせます。

【8】スキンケアなど

ベビーオイルを少し含ませたベビー用綿棒でおへその汚れや耳の入り口の耳あかなどを優しくぬぐいます。また、髪の毛はしっかりとタオルドライしましょう。
全て終わったら、水分補給のために母乳や育児用ミルクをあげてください。

おわりに

沐浴に必要なアイテムと手順を紹介したよ。ちょっと大変そうに思える沐浴だけど、必要なアイテムと手順をしっかり確認しておけば大丈夫!
ママのお腹にいたころは、温かい羊水の中でプカプカと浮かんで過ごしていた赤ちゃん。沐浴中に気持ち良さそうな顔をするのは、その頃を思い出しているのかも。たった1カ月しかない沐浴期間、パパやおじいちゃん・おばあちゃんにも協力してもらいながら楽しんでね!