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コラム 〜 ふじみんと学ぶ! お水の基礎知識

2016.1.12
虫歯や肥満の原因になる!?清涼飲料水(ジュース)が子供に与える危険と影響

水と子育て, 水と健康

ジュースが子供に与える危険と影響

清涼飲料水とは、アルコール分を含まない(1%未満)の飲料や、乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除く飲料で、味、香りが付いている飲み物のことを指すんだ。
スーパーやコンビニで売られている炭酸飲料や果汁入りジュース、スポーツ飲料など、多くの飲み物が清涼飲料水なんだよ。
種類も数多くあって、気軽に手に入る清涼飲料水(ジュース)。でも、これらを安易に飲むことで、大人はもちろん、子供への悪影響があることを認識しているかな?
今回は、清涼飲料水が子どもに与える危険と影響について紹介するよ!

清涼飲料水(ジュース)に含まれる糖分

ジュースに含まれる糖分

最近の清涼飲料水は糖分やカロリーがだいぶ抑えられてきているとはいえ、それでもかなりの量が入っていると思って間違いないでしょう。

1日の糖分の摂取量の目安は、体重1㎏当たり1gほどが理想的だとされています。体重が50㎏の場合は、1日50gということになります。子供は身体が小さく体重が軽いため、それだけ摂取すべき量も少なくなるでしょう。
糖分の過剰摂取は肥満、虫歯、その他さまざまな身体の不調の原因となるため、特に子供が清涼飲料水を飲む際には十分気を付けましょう。

また、清涼飲料水はそしゃくすることなくカロリーをとることができるため、あごの発達を妨げ、さらには脳の発達も妨げてしまいます。
結果的にすぐにイライラしたり、集中力が持続しなかったりする状態になりやすくなります。

果汁100%ジュースやスポーツ飲料に注意

特に注意が必要なものは、スポーツ飲料や果汁入りジュースです。身体に良いと思って積極的に飲んでいる方も多いかもしれません。

実は、ジュースには多くの糖分が含まれているだけではなく、繊維質やビタミンCが実際の果物と比較して、圧倒的に不足しているのです。そのため果汁100%ジュースは果物と同じというよりも、ジャンクフードと同じように考えた方が良いでしょう。
また、運動後に良いといわれるスポーツ飲料も甘味料を使用しており糖分が多いため注意が必要です。スポーツをされる方は大人でも子供でも、市販のスポーツ飲料をそのまま飲むのではなく、水で薄めて飲む方法がおすすめです。

清涼飲料水(ジュース)が原因で虫歯に

ジュースが原因で虫歯に

1歳半から2歳の子供の虫歯の原因には、飲み物が大きく関係しているといわれています。乳歯の時期に口腔内が虫歯菌で満たされてしまうと、永久歯が生えてくるときには口の中が劣悪な環境になっている場合も考えられるでしょう。
実はスポーツ飲料やジュースをよく飲むという子供は上の前歯に虫歯ができやすいといわれています。上の前歯という場所は唾液の分泌が少なく、飲み物に含まれる糖分が残りやすい場所であるためです。

また、清涼飲料水は糖分が含まれているだけでなく、強い酸性であることにも注意が必要です。
歯の表面のエナメル質はph5.5以下で溶け始めますが、一般的な炭酸飲料やスポーツ飲料のphは2.0~4.0程度です。phは小さいほど酸性になり、歯を溶かしてしまうリスクが高まります。緑茶や牛乳、ミネラルウォーターなどは、一般的にph5.5以上であるため、安全といえるでしょう。
ただし、強い酸性の飲み物を飲んだ後でも、すぐにうがいや歯磨きをすることで虫歯のリスクは減らすことができます。

清涼飲料水(ジュース)と肥満

近年肥満の子供が増加傾向にあります。そして、肥満の大きな原因の1つに、清涼飲料水(ジュース)の摂取が挙げられるでしょう。その糖分の多さ、カロリーの高さから栄養の偏りを招き、結果的に肥満の原因になってしまいます。

また、肥満は健康面だけでなく、容姿の点からいじめを招く要因となる可能性もあります。精神面への影響も大きく、不登校や摂食障害などにつながる恐れもあるため、子供の健康状態を考えながら肥満に気を付けましょう。

おわりに

子供の健康は、親の生活習慣や食習慣の管理によって大きく左右されるんだ。
清涼飲料水(ジュース)には糖分が多く含まれていて栄養も偏っているため、飲みすぎは虫歯や肥満の原因になってしまうから注意が必要だね。普段の水分補給はできるだけ水やお茶で行うようにしよう!
清涼飲料水(ジュース)を飲むことが習慣付いてしまうと子供はお水やお茶を飲みたがらなくなってしまうから、たまに飲むお楽しみくらいがちょうど良いのかもしれないね。